1954-09-21 第19回国会 参議院 農林委員会 閉会後第11号
それから病害虫発生予察はおおむね従来の通りでございますが、その次の植物防疫でございますが、これにつきましては従来の考え方を多少改めまして、共同防除につきましては、「うんか」、二化めい虫等、病害虫が特に常習的に発生をいたします地域に限定をいたしまして、そこに重点的に防除をやつて行こう、こういう考え方から、それらの地域を対象といたしまして共同防除費の補助を行なつて行きたい。
それから病害虫発生予察はおおむね従来の通りでございますが、その次の植物防疫でございますが、これにつきましては従来の考え方を多少改めまして、共同防除につきましては、「うんか」、二化めい虫等、病害虫が特に常習的に発生をいたします地域に限定をいたしまして、そこに重点的に防除をやつて行こう、こういう考え方から、それらの地域を対象といたしまして共同防除費の補助を行なつて行きたい。
又一方二化めい虫につきましても八月以来非常に多発な状況でございまして、お手許に配付いたしてありますように、九月一日現在におきましても一化期のものが百二十六万町歩、二化期のものは現在発生中でございますが、現在におきましても六十三万町歩に達する、そういつた状況で非常に西のほうの「いもち」、めい虫が激発しておるのでありまして、そういつたような状態で準備をいたした次第でございます。
○松浦定義君 ちよつとこれに関連してお尋ねしておきたいのですが、ここでは「いもち」と二化めい虫だけに限つておる。併し本年まあ北海道から東北に亘りまして、「はもぐりばえ」が非常に反別からいつても、その状態からいつてもまあ異常と認定されるような形で相当被害があつたわけなんです。
従つて農家はこれにおびえて、相当大量の農薬を二化めい虫についても、或いは「いもち」予防に対しましてもやつたのであります。
○佐藤清一郎君 この前の農林大臣の発表しました冷害特別措置としての被害激甚の虞れある地方に対し、且つ異常発生面積のみを対象として第二回分からやつた、こういうところを、やはり「いもち」を対象としたものでありますが、この「いもち」ばかりでなく、二化めい虫に対しても、或いはその他の病害虫に対してもやるようにという当委員会の申入でありますが、それに副うべく改良局長はお答えできると、こういうわけですか。
その昨年の発生面積と今年のすでに発生した面積、或いは二化めい虫として予察に現われておる面積というものは、それぞれ八万町歩なり十万町歩を超える、昨年の数字を更に八万、十万と超えるような数字が出ておるわけなんだから、これは少くとも異常発生については特別な措置をとるんだという大蔵、農林両大臣の話合なり、七月三十一日の閣議の了解事項から行くというと、当然ここできつばりとした措置を付けなければならん問題じやなかろうか
で、先だつて冷害地の問題について政府の方針が決定されましたのち、私どもが当委員会から西日本のほうに作況の調査に出向きましたが、そのときにも至るところで聞かされるのは、冷害だけに対して措置をとつて、西日本の二化めい虫その他について何もしないというのは手落ちじやないかということをやかましく言われたわけです。
なお二化めい虫の発生が非常に伝えられておりますが、これにつきましては、私のはうではまだ調査をしていないということを附言いたしまして私の簡単な説明を終りたいと存じます。
なお、作況につきましては、大分回復して参りましたが、多雨低温後の急激な照り込みでありますので「いもち」、二化めい虫発生が必至とみられおりましたので、最も徹底した一斉防除をやつている加古川地方事務所に参りまして関係者各位からその実情を伺いました。
○説明員(塩見友之助君) その二化めい虫に及ぼすと共に、やはり気象関係で先ほど御説明申上げましたように、単に冷害激其の虞れのある東北地方に限りませんで、全体として遅植えと同じような生育状況を示しておるということがはつきりいたしておりますので、「いもち」のほうもその他の地区のほうにも及ぼしてもらいたい、こういう形で大蔵省のほうには私のほうでは申上げておるわけであります。
○国務大臣(保利茂君) 実を申しまして、私はこの「いもち」と二化めい虫で頭一ぱいでやつておりまして、ヒメハモグリバエの被害につきましても事情は聞いております。
とにかく「いもち」と二化めい虫というやつがとにかく減産防止上当面緊急対策を打つ必要があるために、それに集中してやつております。ヒメハモグリバエに対しましては、一応今もう虫害自体は終熄しているわけでありますので、これはそれらと睨合せまして、事務的に一つ努力して行きたいと、こう思います。
昨年一月から、十月までの全国を調査いたしました結果、中毒患者が一千二十三人、死亡いたしましたのが百五十四人、合計一千百七十七人、この死亡の中で今の二化めい虫の駆除のためでなしに自殺のために使つたのが九十七件ございます。約三分の三は、悪用しておつたというわけなのであります。それを除きましても只今申上げましたように相当中毒並びに死亡という現象が現われておる次第でございます。
○説明員(堀正侃君) パラチオン剤の粉剤と乳剤の問題は、最初乳剤が我が国において試験をされた結果、乳剤の指導をやつたということもございましようし、又技術的に見まして、二化めい虫の第二化期の防除を徹底すれば殆んど防除効果を挙げ得るという我々は一つの見通しを持つておつたのであります。
先ず二十二頁に挙つておる種子消毒、病害予防、ここにあります指定病害虫防除費補助は非常に減つておるわけでありますが、劈頭にある指定病害虫防除費補助は二億三千七百万円でありますから、前年度が九億二千八百万円、これが結局従来麦までやつたわけでありますが、農薬補助は「いもち」と二化めい虫に限定しよう、こういうことがあるわけでありますが、なお考え方といたしましては、慢性的な生産費補助というのはこの際やめて、新
たとえば今回の冷害にはこれに付随して各所にいもちあるいは二化めい虫等の病虫害の発生を見ておりますので、これらは当然冷害の中に含まるべきであろうと考えておるのでありますが、これを含まれておるかどうか、まずお伺いしたいと思うのであります。
九州に行きますと、比較的山陰地方と共に作を維持しておりますが、二化「めい」虫の非常な発生がございまして、宮崎県だつたと思いますが、この地方は普通には現われない二化「めい」虫の三化期というような被害が出ております。一部虫害などは暴風雨で吹き飛ばされて却つて害が少いことなどもありますが、総体といたしまして非常に被害がある。
これらの一部冷害県のもの、それから九州地方、特に南九州は勿論、福岡、佐賀でも比較的よく前よりできておると思いますが、そういうところの二化「めい」虫の防除の努力と、好天候による稲の粒の稔実の度合の好転というものからいたしまして、それが好条件になることだと思います。差引しましては、マイナスのほうが多いかと思います。
で、病虫害は実は苗代の時期から出ておつたのでありまするが、これに対しましてはその後いもち、二化めい虫等に対してかなりの薬剤防除をいたしましたので相当効果があつたわけでございまするが、最終期におきまして穂首いもちは実は急に出て参りますので、手当の時期を失する場合が非常に多いのでございます。
それからいま一つ、やはり戸苅先生でありますが、さつきのお話で私どもよくわかつたのでありますが、二化めい虫等については——二化に限りません、めい虫被害については、よい悪いは別として、ホリドールという画期的な薬剤の輸入、内地における生産によつて、完全防除ができるようになつた。そのために大きな犠牲を払つておりますが、少くとも効果はある。
二化めい虫につきましては、一化期の被害がひどかつたのでありますが、これの防除の努力は相当あつたと思いますが、それを越えまして、最近に至り西日本、特に九州、中国、四国の方面において二化期の発生が現われて、なお進行いたしております。一部には非常に珍しい、また影響深刻な三化めい虫も宮崎県などには発生をいたしております。
ために稲の発育は抑制され、軟弱短程、多蘗型のいわゆる凶作型発育の様相を示したのでありますが、特に中稲並びに晩稲の幼穂形成期、出穂開花期、登熟期の主要時期に低温、寡照及び多雨等の悪天候により、出穂遅延、開花受精の障害、穂総級数の減少、不稔粒の多発をもたらし、またこの不良天候はいもち病、二化めい虫等の病虫害を誘発せしめることとなり、今次の大凶作をもたらすこととなりました。
宇都宮市を通過したわれわれは県南地方に向い、下都賀郡永代村を視察して足利市に到着、地元代表者と懇談の後、翌十日の早朝には足利郡筑波村及び久野村の現地を視察したのでありますが、この地方においても夏季における連日の降雨と日照不足により、いもち、二化めい虫及び従来見られなかつたうんかのために大被害を受け、特に晩生種水稲は出穂不能、稔実不良のためほとんど全滅の状態であります。
その後どのくらいたつたら出穂するであろうかを、多年の経験の研究の尺度で押えるということを申し上げたわけでありますが、被害面積については、冷害、風水害、いもち、二化めい虫その他被害原因別に押えまして、冷害については県下総面積七万三千四百七十町歩でありますが、浜通について見ますと、二万八百八十五町歩でございます。
なお、ある一部には凍霜害を受けたところもございますが、北九州を初めとするその後の各地方にわたりました水害がございまして、水害のみならず、また異例ないもちの発生、二化めい虫の発生等の被害が目立ちまして、これらの悪条件にもかかわらず、八月十五日までにおきましては、東北地方にありましては保温折衷苗しろの普及を初めとする耕種改善、農家の努力、農業指導者の御奮闘等によりまして、また全国的には、発生をいたしましたいもちに
他の特徴といたしましては、いもち病、二化めい虫が全国的に発生をいたしまして、特にいもちにおいては、北関東、北陸——新潟たけはいささか少いと思いますが、東山、近畿、中国地方の一部に目立つて多く出ております。
一方これは私が言うまでもないのですが、この薬の出現によつて、日本の稲作が単なる二化めい虫の発生によつて生じておりまする百五十万石ないし二百万石の損害を防ぐのみならず、稲作の作付け形態に大きな変革を与え、結局は日本の稲作地帯の農業に一大革新をもたらす農薬であるというふうに確信をいたしておるのでありまして、今後御注意の点を守つて、不注意から生ずるようなことは絶無を期して、この優秀な薬の前途が、使用ができないというようなことのないように
われわれが最初このパラチオン剤によりまして防除計画を立てましたのは、二化めい虫の第一化期及び第二化期を通じまして約五十六万町歩という防除計画を立てたのでありますが、実際問題といたしまして、今年は二化めい虫の発生が非常に大きかつたので、大体において第一化期に大部分が使用し尽されたのであります。
お説の通り本年の病害虫の発生、特に稲のいもち病と二化めい虫の発生は、最近めずらしい大発生でございまして、七月末日に私どもの手元でまとめました発生報告を見ましても、いもち病で約七十二万八千町歩の発生をいたしまして、これに対しまする都道府県の防除計画が百万町歩を多少上まわるくらいになつております。
なるほど追肥だからいい、追肥をけつこうだ、遅れてもいいとおつしやるかもしれませんが、それでもやはりおそいよりも早いほど二化めい虫のわく率が少いということは、専門のあなただからようく御存じのはずでございます。そこでお尋ねするわけでございます。大臣さんにお尋ねいたします。
そこでこれを補うのにはとしてもカリ肥料の補給をしないと二化めい虫にやられて、またぞろ供出米を減らしてくれという運動がどんどん行われて来るような結果を招来するということは、大臣さんようく御存じでございましよう。ところがこのカリ肥料を、先般私はたつた十トンでよろしい、それだけなかつたら五トンでよろしい、こういうわけで調べてみましたところ、一軒もあるということを言うてくれませんでした。
昨年だつて水浸しに二化めい虫が発生して、政府の予定したところの供米ができなかつた。こういう結果が生じた。九州だけに金購連の手持ちをおやりになるという話でございますが、流れてしまつたところにどんなにカリ肥料をやつても稲は実りません。そこでむしろこのカリ肥料は流れずに水浸しになつたところをよく御調査の上、ここに適当に均分配給をきれることか必要なことではないかと思うわけです。
○藤野繁雄君 現在の植物防疫法によつて見ますというと、この植物防疫法は、新らしいところの病虫害が我が国に入つて来ないように、入つて来たならば速かにこれを防除するように、というような法律になつているのでありますが、私はこの法律を審議する場合においても、新らしいところの病虫害よりも、現在我が国には、主食であるところのものに対して「うんか」であるとか、二化めい虫であるとかいうような、主なる害虫がおつて、これで